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震災後の「国民の映画」上演にあたり、三谷幸喜さんからのご挨拶

震災後の「国民の映画」上演にあたり、三谷幸喜さんが舞台上でご来場のお客様に向けて挨拶をしました。

この挨拶のことを伝え聞いたお客様からのご要望が多くありましたのでここに掲載させていただきます。
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本日はご来場頂いてありがとうございます。

三谷幸喜です。

まず今回の震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。

たまには僕もまじめな話をします。こういう状況の中で本当にお芝居を続けていいものかどうか真剣に悩みました。いろんな劇場で、いろんな演劇人が同じように悩んだことと思います。公演を全て中止にした劇場もあれば、続行したところもあります。そのどれもが苦悩の末の決断だと思うし、僕はそのすべてが正しかったと思います。

パルコ劇場と僕は公演を続けることにしました。こういう時だからこそ、劇場のあかりを消してはいけないんだと、僕らは思いました。

もし、照明が全部消えたとしても、僕は芝居を続けようと思っています。なぜなら役者がいて、ものがたりがあって、そこにお客さんがいれば芝居はできるんですから。

でも本当にそんなことになったら、たぶんプロデューサーと相談すると思いますが。

今、僕らにできることは何かと考えました。まず節電。公演中のロビーの明かりは落としてあります。ご覧の通り、僕のスポットライトは消しました。ロビーには義援金の募金箱が置いてあります。僕も協力させてもらいました。集まったお金は日本赤十字社を通じて被災地の復興のために寄付させて頂きます。

一つ明るいお知らせがあります。震災のあった翌日、僕らはここでやはり公演を打っていました。客席は3分の1は空いていました。でも役者はリラックスしたとてもいい芝居を見せてくれました。今日も当日キャンセルの空席がちらほら、きっと役者たちは最高の芝居を見せてくれるはずです。

いろいろ辛いこと、悲しいこともあると思いますが、これから15分の休憩をはさんで約3時間、今だけは芝居の世界に身を委ねて、どうか楽しんで下さい。

ただ、よりによって今回に限ってコメディじゃないんですよね。笑いはありますけど。ラストはズーンと重いシリアスな展開になっています。観終わったあと、よけい落ち込んでしまうかもしれませんが。まあ、それはそれとして。

今日は来て下さって本当に感謝します。

どうもありがとう。

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