≪ 「バトルフィールド」高校生モニターより感想文到着! | メイン | 「アンチゴーヌ」学生モニターの皆さんより感想文が到着しました! ≫

「レミング~世界の涯まで連れてって~」高校生モニターより感想文到着!

「レミング~世界の涯まで連れてって~」初日公演を観劇した高校生モニターの皆さんから感想文が到着しました!
感性研ぎ澄まされた若い皆さんの生の声です。
どうぞご覧ください!そしてぜひ劇場で、同じ感動と興奮を味わっていただけたらと思います!

今日もまた、何処かで殺される。まだ明るいうちから始まった歌に、ギターが入り、昂ぶって、黒板を引っ掻くような、時にネズミの類の鳴き声のような、不快なその音に心を掻き乱される。そして暗闇の中、強く乞われるのだ。「連れてって」
舞台に現れた沢山の線は枠を作って、それはマンガや映画のコマの様にも、窓の様にも、空いた穴の様にも、私たちを閉じ込める壁の様にも、ぼんやりとした夢の様にも見える。どれにも見える。
私は女子高生であるが、あの人からした「あの子」でも、好きな子でも、夢に描いた一人でも、唯の塊の一部でも、殺す対象でもある。どれでもある。確かにある。
誰にも、何にでもなれる私たちは、いつかかかる「カット」を信じ求めて生き続ける。裏切り、裏切られながら。殺し、殺されながら。本当の私は何なのか。終わりは何処なのか。分からない。知りたい。そして最後に私は乞うのだ。
一番最後で良いから、世界の涯まで連れてって。

私が今までに観たことのある舞台とは全く違う雰囲気で、衝撃を受けました。舞台上で何が起こっているのか、よくわかりませんでした。ストーリーではなく、哲学のエッセイを読んでいるような気分になりました。
また、劇中、なんとなく不安な気持ちにもなりました。その原因は、先の見えない構成や、不協和音の効果的な音響などかなと思いますが、不快な不安感ではなく、むしろその不安定感を楽しんでいた気がします。
終始リズムに囲まれていて、楽しかったです。言葉遊びや足音だけでなく、囲碁の音でも表現していて面白かったです。綺麗な整列なのに不規則なリズムを刻んでいたりというギャップが楽しかったです。
映画、夢、壁、など様々なキーワードが出てきてとても混乱しました。正直、難解で主題がわからなかったです。しかし、自分にさらなる教養がついたら、もう一度観てみたいなと思いました。

 ポスターに描かれた「バベルの塔」は僕に神の醜さを思わせた。古代オリエントの人々は神を崇めるばかりに神の世界へ行きたいという夢を持った。そんな欲望を脅威に感じた神は人々を民族という正方形に閉じ込め、言語という正方形に閉じ込め、人間たちにそれぞれ部屋を与えた。その部屋の壁はどれも同素材、同面積の正立方体。まるで都市に敷き詰められた住居のようだ。しかし、それでも閉じ込められた人間たちの夢という欲望はリズムを刻み続ける。正立方体の部屋の中に閉じ込められているという現実から目を背けるように。皆、他人も自分さえも心を病んで、いや、病むことを恐れて、夢のような現実を演じているのだ。でも彼らは所詮、神に部屋の中に閉じ込められた身であるから、お互いを理解することもできず、受け入れることもできず。ただ他人が欲しい、愛が欲しいと嘆いて他人を殺すんだ。そしていつか現実に気づいてしまった時叫ぶ「これは私の見た夢じゃない」。でも、それはあなたの夢だよ。自分で見てるんじゃないか。僕はあなたの勝手な夢をいつでも世界の涯に捨てて、世界に溶け込むことができたのに。ずっと隠してやってきたんじゃないか。なぁ、頼むから、僕のところにいてくれよ。帰ってきてくれよ…あ、やっとわかったよ、君は僕なんだ。僕は君で、君は僕。互いが自分自身だから、会話もできず見ることもできず。自分の夢に気づくことができないんだ。
この人間たちの醜い姿はまるで欲望にかられる「レミング」そのもののようだ。
正立方体の中に世界を見た少女は呟くんだ「私を世界の涯まで連れて行って」。「天上まで届くような高い、大きな塔を作って」。「私は神を殺してやりたいの」。

「レミング~世界の涯まで連れてって~」は12月20日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演中!
当日券は開演の1時間前より受付にて販売いたします。
皆様のご来場をお待ちしております!

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/161622/33672783

「レミング~世界の涯まで連れてって~」高校生モニターより感想文到着!を参照しているブログ:

2018年6月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ


Powered by TypePad