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「アンチゴーヌ」学生モニターの皆さんより感想文が到着しました!

本日初日を迎える舞台「アンチゴーヌ」、ゲネプロをご覧になった学生モニターの皆さんより、ご感想が届いております。気になっているけれどもどんな作品なのかもう少し知りたい…という方はぜひこのみずみずしい、ストレートな感想をお読みいただき、ご参考にしていただけたらと思います。


まず、セットのみどころは十字架状の通路である点だとおもいます。これにより、観客が十字のあいだに入って、より俳優にちかくなります。役者の表情だけでなく、肌の質感や衣装の質もわかりました。私にとっては、映画ではわからない、俳優が役に入っていく瞬間が体感できたことが、一番たのしかった。
一方、アンチゴーヌのストーリーが、精巧なドラマですが、私にとって感情移入はできませんでした。それは、王女が最初から死にたがっていて、結果死んでいき、その点では人間として発展性がないように見えたためです。ただ、この劇は元来そのような趣向なのかもしれません。


蒼井優さんの真っ直ぐとした目線が、何かを残酷な目線で物事を見ているようで、アンチゴーヌそのものでした。本当に手で触れられそうな距離に役者さんがいるので、物語にのめり込んでしまいました。貴重な体験をしたと喜びを感じています。あの会場だからこそ、あの近さで最も良い演出が出来たと思いました。
服装もセットもシンプルな作りになっていましたが、とても分かりやすい演出だと思いました。私は自分を突き通せなければ死んだ方がマシだという若さゆえの狂いと、生きるためならどんな事でも犠牲にするという大人ゆえの狂いがぶつかり合うところが一番面白い所です。
個人的に印象的だったのは最後に衛兵があれだけアンチゴーヌ達に関わっていたのに、仲間達と最初のように呑気に何事もなかったかのようにトランプをしているところが残酷だなと感じました。でも、きっと歴史はそうやってたくさんの人に忘れられていくことの方が多いし、私自身も衛兵達のように何かを忘れているのかな思いました。


まずは役者についてです。
それぞれが大きく動いていて、とても見やすかったです。そして喋っていない役者もしっかりと話を聞いていて不自然な感じはありませんでした。
しかし、声が所々小さくなってしまい聞き取りづらい部分がありました。またしっかりと照明の当たる部分に入っていない部分がありました。顔が暗くなってしまい表情が見えなくて分かりづらかったです。
 次に音響です。
全ての曲がカットアウトだったのがもったいないような気がしました。フェードアウトか、あげてからカットアウトなどでもいいのかなと感じました。
 照明は道の真ん中のラインが特に好きでした。
白いラインを塗っているわけでもないのにそこだけ光っていてとても不思議な感覚でした。私の友達も、そのラインを不思議がっていました。
 上に書いたことが見てて感じたことでした。プロがやっていることは自分達とはレベルが違うなと感じ、とてもいい刺激になりました。本当にありがとうございました。


私はこの人寄りの人だ、と、思って観ていても、話者が変わると、この人のこともちょっと分かるかも、と、思い、でもそうすると、そんな風に分かりたくなんかない、と、思う、正しいのか正しくないのか、善なのか悪なのか、といった、二元論では答えが出ませんでした。

十字になった特設ステージが、観客が俳優を取り囲むようなステージが、それに沿ったように真っ直ぐ伸びる白が、中央で交わる二本の白が、何のためだったのか、アンチゴーヌが横たわったとき、なるほど、と、息をつきました。

激しい音響や、照明変化の回数が限られている分、一つ一つの表現がすごく重く、自分にあたってきました。

新国立劇場で観劇させていただくのは、今回で3回目でしたが、どの公演を観ても、「ああ、これが新国立劇場なんだな」という、読後感のようなものを感じ、どの公演を観ても、私がもっと年をとって、おばあちゃんになってから、また観に来て、今日のことを思い出して、自分の生きてきた年月を噛み締めたいな、と、思います。


私はあまり観劇をする方ではないんですが客席に入ってまず、舞台演出に凄く驚きました。自分はよくある長方形の舞台を想像していたので十字のかたちをしている舞台を見た時には驚くとともにこの後どんな劇が待ち受けてるのだろうと期待に胸をふくらませていました。

劇中は役者さん方の迫真の演技を見て圧倒されてました。この悲しみをこの人はこうやって表現するんだな、など考えながら見ることが出来てとても勉強になりました。

照明で、細い直線のように光を当てるような照明を初めて見て緊張感や決して交わることのない二人(アンチゴーヌとクレオン王)の考えなどを表現しているようでとても好きでした。

今回のこの観劇を機に色々な劇を見て回りたいと思いました。とても貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

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