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「命売ります」観劇レポート到着!(2)

舞台「命売ります」東京公演絶賛上演中です!
今回も、スマホアプリ「パルステ!」ゴールド/シルバー会員の中から選ばれた観劇レポーターの皆様よりレポートを頂戴いたしましたので、ここにご紹介させていただきます。


「三島由紀夫の極上エンターテイメント小説を舞台化。」ということで、サンシャイン劇場にて『命売ります』を観てきました。

舞台上には卓球台のような幅広の机が数台と、その奥には浮いているように扉がいくつも並んでいる不思議な空間。
縦をうまく使っている印象です。
その不思議な空間に濃いキャラクターが次々に現れます。身近にいそうな感じなのに言動が変!吸血鬼や秘密組織まで飛び出し、予習なしに観た頭の中は「?」でいっぱいに。

コメディタッチで笑える部分あり、ちょっとエッチな部分あり、怪しげな組織が出てくるスリルとサスペンスあり、「?」でもやもやしたまま、あっという間に2時間強がすぎていました。

死のうと思っているはずなのに、何故か生き延びる主人公の羽仁男。話しが進むうちに生への執着をみせるところが、自分の中のもやもやの正体でしょうか。
エンターテイメントと言いつつ、なかなか考えさせられる内容でした。

主演の東啓介さんの演技は初めて拝見しましたが、良く通る声で見た目も申し分なく、何人もの女性と次々に関わっていくのも納得できる出来映え。機会があれば別のお芝居も拝見したいです( ・∇・)。

珊珊 さん


テンポの良いコミカルな演技は笑いもありでしたが、ストーリーとしてははちゃめちゃな感じがして、途中なんだかよくわからない感じがして少し眠くなってしまいました。

匿名 さん


「豊饒の海」がとても良い解釈脚本演出構成だったのでこちらも期待していたのですがキャパがあり開放的なサンシャイン劇場には合ってなかったなというのが正直なところです。もう少し狭くアングラ感のある劇場で役者の息遣いが間近で感じられる箱が合うのでは。ドタバタ感は楽しかったのですがセットが危険ですよね。アフタートークで樹里さん怪我をされたと聞いて今後も心配です。千秋楽までもうどなたも怪我されませんように。
芸達者な方に囲まれて東さん大変だったかと思いますが健闘されてて安堵しました。今後ミュで大活躍される方だと思いますが美声ですし大きくて見栄えするのでストプレも続けていただきたいです。上村さん怪演でした。流石テニミュの金田を演られていただけあります。そして家納さんと川上さんがとても素晴らしかったです。来月もまた観劇しますので進化/深化を楽しみにしております。

ぱいろっと さん


三島由紀夫の不条理作品。
舞台にはドアだけが並んでいる。ドアの先には何もなく、ドアだけが存在する。そのドアが開く。そこから出てくるキャラクター達は、その先に何もない世界から現れてくる無の存在である。無の存在が、交差することにより、キャラクター達が動き出す。その動き出すキャラクター達も不条理である。
テーブルが舞台を駆け巡り、キャラクターは舞台を決して彩ることなく、舞台に染みていく一幕の舞台は起承転結に縛られることなく、ひたすらに集束していく。大団円とならず、霧散して終演となる。時間は無情である。その無情は無常でもある。不可思議である。

はまお@さん


珊珊さん、舞台美術から受けた印象も含めた幅のあるレポートをありがとうございました!混沌とした「命売ります」ワールドに翻弄されながらお楽しみいただいたのが伝わってきました!東啓介さん、別の作品でもぜひチェックしていただければと思います。

(匿名さんはご本名と思われる署名しか記載が無かったので、匿名さんとお呼びさせていただきます。)
シュールな世界観は匿名さんの感覚とは合わなかったようですね…。でも、色んな世界があるのが演劇の良さですから、怯まずにまた色々な作品にチャレンジしていただければと思います。私たちも、シュールなものから真面目なものまで、様々な作品をご提供して参ります!

ぱいろっとさん、セットについてはご心配をお掛けしたようで恐縮でございます。キャスト、スタッフ一同、安全には細心の注意をはらって上演しております。これからご覧になる方も、ぜひリラックスしてご覧いただければと思います。来月もご観劇くださるとのこと、またのご来場をお待ちいたしております。

はまお@さん、淡々とした中にも含蓄のあるレポートをありがとうございました!不条理を不条理として受け入れてご観劇されたのが伝わってきました。
無情感、無常感、そして不可思議さを楽しめるタイプの方には「はまる」作品ですよね。大千穐楽まで、そういう方々にこそ集結して楽しんでいただきたいと思っております。

皆様、ご来場とレポートありがとうございました!またのご応募お待ちしております!


舞台「命売ります」は12月9日(日)までサンシャイン劇場にて上演中です。
その後、12月22日(土)に大阪公演もございます。
千穐楽まで、引き続き沢山のご来場お待ちしております!

「命売ります」観劇レポート到着!

舞台「命売ります」東京公演が開幕しました!
今回も、スマホアプリ「パルステ!」のゴールド/シルバー会員の中から選ばれた観劇レポーターの皆様よりレポートを頂戴いたしましたので、ここにご紹介させていただきます。


命売ります、観劇してきました。
三島作品ということで難しいかな?と思ってましたが、
少しファンタジーでシュールなエンターテイメント作品でした。

オムニバス作品のような構成で、物語が進むにつれて、それぞれのエピソードが少しだけ重なっていく。
複数役をやる役者さんにも意味があって、見終わった後に、また始めから見直して確認したくなりました。

高さのある舞台セット、その高低差を生かした演出にも注目です!

tonton さん


一言で、大変面白かったです。内容も分かりやすく、本を読んでいない私でも十分に楽しめました。
はじめは、三島作品なのですごく難しく、理解できるか不安でしたが、まったく問題なく、楽しい時間が過ごせました。逆に三島作品に興味がわきました。
ほとんど、三島作品は読んだことがなく、当然、命売りますも読んではいませんでした。
原文がどのように書かれているかわかりませんが、比喩の表現とか、話のやり取りが絶妙で
小説ではなく、戯曲のためのように思えました。
演出家さんの手の加え方が、原文を読んでいないので何とも言えませんが、原文に近いとなると
ぜひ、本を読まなくては、と思います。
舞台装置も独創的で、役者さんが怪我しないか少しハラハラしてみさせていただきました。
この舞台をとおして、三島作品に興味を持ちました。
ほかの人にぜひおすすめしたい舞台です。

はむ さん


豊饒の海に続き、今回の三島シリーズ作品を観る機会をいただきました。
原作は未読です。

「命売ります」というタイトルが妙に引っかかって、
チラシを手にしてからずーっと気になっていた公演でした。

まず、舞台のセットに驚きました。
驚いたけれど、これが実に効果的に使われていたように思います。
そして、時々見ている方が迷子になる感じ。
これが、このお話のミソなのかもしれない、とも思いました。

主人公のハニオ君がほとんど出ずっぱりのせいもあって、
次々に個性的なキャラクターたちが襲来してくるのを
一緒に体感しているようでした。

死んでもいいと言いながら
色々な状況に何だかんだ順応してしまうハニオ君。
何も望んでいないはずなのに、
いつのまにか何かを得て(与えられて)しまっていて、
それは、気付いた時には既に失われている。

生きづらい世の中。
もう生きなくてもいい。
・・・でも死ねない。
あれ、結局、死にたくないんじゃないの?

やっぱり何か(今回は「生」)への「執着」がテーマになっているのかな、
というのを今回の三島シリーズ2作品に共通して感じました。
終始シリアスな雰囲気だった豊饒の海に対して、
プレイボーイに連載されていたというだけあって
このお話はポップというのか、
かなり世界観が異なるように思えましたが、
後半の畳み掛けるようなハニオ君の台詞!
ぐるぐる引きずり回されて結局ポイっと放り出される感じ!
ああ、やっぱり三島由紀夫だー!!
と、たいして三島作品を知りもしないのに妙に納得してしまいました。

ノゾエさんがどんな風に舞台に構成し直されたのか、
ちょいちょい気になる部分があって(「二人組」のところとか)
原作を読んでみたいと思いました。

今回は、同時期に同じ作家の毛色の違う作品を見比べる
という貴重な観劇体験をさせていただきありがとうございました。
また面白い企画・作品を期待しています!

NISHIMe さん


tontonさん、一番乗りでのレポートありがとうございました!
作品の伏線のような隠された部分にも初見から注目されていて、さすがお目が高い!と思いました。
これからご覧になる方にはぜひ、セットの高低差を生かした演出に注目していただきたいですね!

はむさん、「豊饒の海」に引き続きレポートありがとうございました。全く色の異なる二作品をご覧になっての印象の違いが伝わってきました。
両公演ともお楽しみいただけたようで何よりでした!

NISHIMeさんも「豊饒の海」に引き続いてありがとうございました!
観る方が迷子になる、という表現がとても印象深く読ませていただきました。
同じ作家の全く異なる世界をご体感いただく面白さをレポートしていただけたこと、感謝申し上げます。


舞台「命売ります」は12月9日(日)までサンシャイン劇場にて上演中です。
その後、12月22日(土)に大阪公演もございます。
千穐楽まで、引き続き沢山のご来場お待ちしております!

「豊饒の海」観劇レポートが到着しました!(2)

舞台「豊饒の海」東京公演も早くも折り返し地点を過ぎました。
今回も、スマホアプリ「パルステ!」のゴールド/シルバー会員の中から選ばれた観劇レポーターの方よりレポートを頂戴いたしましたので、ここにご紹介させていただきます。


 三島由紀夫「豊饒の海」と言えば、そのタイトルと「難解さ」の評(噂)は聞き及んでいたので、全巻まとめて芝居にするという製作発表があったときは「かなりの冒険だな」と思った。そして主演を張るのが東出昌大。調べてみると、この作品がまだ2作品目だという。
 有名な原作モノとまだ2回目の舞台出演の演者、この2つを聞いただけでもビックリしたが、さらに驚いたのが演出家が外国人だという。日本人の演出家でも難しいと思われる作品なのに。いやいや、逆に日本人の演出家なら、そんな無謀なオファーがあっても受けないか・・・。

 といった感じで、芝居を観る前から二重の意味で“相当な”作品になるぞ、と思っていた。

 まず、基礎知識として、三島由紀夫の「豊饒の海」の予習。この作品は以下の四巻から成っている。

第一巻「春の雪」
第二巻「奔馬」
第三巻「暁の寺」
第四巻「天人五衰」

 この大作をどのようにまとめるのか?という思いを抱えながら観劇。

 基本的には東出昌大演じる松枝清顕の物語がベースで展開されるが、時間軸が行ったり来たりする構成で脚本が書かれていた。三島由紀夫の本で言えば第一巻を主軸にして四部作の他の三巻の物語の断章を挟み込む形で“再構成”されていた。なるほど、そうきたか。

 小説では本多繁邦の一生(青年期、壮年期、老年期)を描きながら、本多と若き日に会い二十歳で死んだ松枝清顕と、その生まれ変わりと思われる人物が登場し、本多繁邦に(=本多繁邦の方から)関わる形で展開していく(ちなみに清顕は「又、会ふぜ。きつと会ふ。滝の下で」という印象的な言葉とともに死ぬ)。
 三島由紀夫がこの物語で何を描きたかったのか?ということについては多くの研究者に任せるが清顕の最期の言葉と符合するキーワードとして「輪廻転生」があることだけは確かだろう。

 物語の時間軸を動かすのは演劇のフレームワークを使うのが便利であり小説では難しい。もちろん出来ないことはないが、それは説明的な文言(e.g.「昭和十六年に話は飛ぶが、--」「一方、昭和十六年--」といった前置き)を挟まない限り成立しない。さらに時間軸を動かした場面に「輪廻転生」した人物を登場させるとなると、余程手練れた書き手ではない限り説明的になってしまい小説としては面白みに欠ける。そう言う意味で、この作品は演劇的であると言えよう。

 現在、過去、未来を前後させ、かつ役者も入れ替わりながら芝居が続く。三つのホクロの登場人物が松枝清顕(東出昌大)の生まれ変わりだと信じ、生涯をかけて本多繁邦(大鶴佐助、首藤康之、笈田ヨシ)は関わりを持っていく。ただ老年期に会い自分の養子に迎えた安永透(上杉柊平)だけは違った。贋の転生者であることに気づく。そのとき本多は余命僅かとなっていた。

 まだ公演は続いているのでこれ以上のネタバレは避けるが、ラストで観客は驚くことになる。「えっ?それってどういうこと?」と思う人もいるだろう。「ここまで来て、それ?」と思う人もいるだろう。真意は分からない。それこそ三島由紀夫に訊いてくれ、としか言えない。もしかするとこう言うかもしれない。

 「虚無の極北」へようこそ。

 最後にパンフレットに掲載されている文言を引用して終わりたい。

 想像してください。この景色に亀裂が走って、船が出現する! 一瞬のうちに、それまでのすべてが破棄され、再構築されるんです。でもその船でさえ、とどまらない。世界は、そうやってとめどない再構成が繰り返されている。

twinkleocean さん


twinkleoceanさん、「ハングマン」「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」に続き素晴らしいご考察をありがとうございました。
軽やかに4つのストーリーと時代を行き来する本作のアプローチは、まさに「演劇的」であったかもしれませんね。
また今後も弊社公演へのご来場お待ちいたしております。ありがとうございました。


舞台「豊饒の海」は12月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて上演中です。
その後、12月8日(土)・9日(日)に大阪公演がございます。

公演情報

千穐楽まで、沢山のご来場お待ちしております!

「豊饒の海」観劇レポートが到着しました!

ただいま舞台「豊饒の海」が絶賛上演中です。
今回も、スマホアプリ「パルステ!」のゴールド/シルバー会員の中から選ばれた観劇レポーターの皆様に公演をご覧いただきました。
そのご感想が早速届いておりますので、第一弾としてご紹介させていただきます。
ご投稿くださった皆様、ありがとうございました!


豊饒の海を観てきました。
三島由紀夫の世界はそのままに、引き込まれるようなストーリーはとても面白かったです。幕間直前も驚き。
セットもシンプルでしたが、幻想的で物語を引き立たせる感じでとてもキレイでした。
素晴らしい舞台をありがとうございました。

ゆみぞう さん


一言で、大変面白かったです。内容も分かりやすく、本を読んでいない私でも十分に楽しめました。
はじめは、三島作品なのですごく難しく、まして4冊分をまとめて行うので理解できるか不安でしたが、まったく問題なく、楽しい時間が過ごせました。逆に三島作品に興味がわきました。

あまり、三島作品は読んだことがなかったのですが、最後の長編小説とのことで、興味がありました。
舞台は、大変わかりやすく、時代がかなり行ったり来たりするのですが、よくわかりました。
大がかりな舞台装置はないのですが、光(照明)を使ったもの運びにより展開がドラマチックに思えました。もう一度見てみたい作品の一つになりました。

はむ さん


人間の執念は怖いです。度が過ぎると自分自身の破滅を導くし、他人の人生まで巻き込むなんて恐ろしいことです。

清顕の聡子への執念、本多の清顕への執念、物語の進行につれて、恐怖すら感じしてきました。怖くて辛くて早くどこかでこの執念のスパライルが切れてほしいと祈らずいられないでした。

神野美鈴さんの台詞回しと演技は素晴らしかったです。滑舌のいい、抑揚が効く、色んな感情をのせて発したセリフに大いに感動しました。あえて目をつむって聞いても、感情表現が劣ることはありません。聞けて、すごく嬉しく満足でした。

K さん


不思議な物語でした。
てっきり、東出さん演じる松枝が主人公だと思って観ていましたが、
違う。これは松枝に魅せられた、本多という人の物語なのだ、
と途中から気づきました。
本多の、松枝に対する気持ちが一体何だったのか、
松枝という存在が何だったのか、
結局わからないけれど、
浮遊感のある舞踏のような身体表現、
そして三島文学らしい言葉の選択と相まって

何か、美しいものだった。

という印象が残る舞台でした。

ひとりの人物を3世代、それぞれ別の役者さんが演じたのも
とても効果的だったと思います。
「いま」の本多と過去の松枝との出来事が交錯する展開に
どんどん引き込まれました。

東出さんは文句なしに男前でこの役にぴったりだったし、
笈田さんの存在感が素晴らしかった。
そして、神野さんがとてもエレガントで素敵でした。

今回は素晴らしい観劇の機会をいただきありがとうございました!
ラブ・レターズのレポーターにも応募すれば良かったと後悔しています(そうそう当たるわけがないですが 笑)。

NISHIMe さん


ゆみぞうさん、こちらこそご来場ありがとうございました。
はむさん、お楽しみいただけたようで何よりです。
Kさん、私どもも素敵なご感想をいただけてとても嬉しいです。
NISHIMeさん、今期の観劇レポーターはチケット購入ポイント反映前で、非常に当選率も高いです。ぜひこれからもご応募いただけたら幸いです!

まだ観劇レポートはこの後も届くかと思いますので、また改めてご紹介させていただきます。。

舞台「豊饒の海」は12月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて上演中です。沢山のご来場お待ちしております!

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