千秋楽とロイヤルと『プライベート・ライヴズ』
十月九日。『プライベート・ライヴズ』の劇場レポートです。
こんばんは、西川浩幸です。九月四日に東京・青山円形劇場で幕を開けた『プライベート・ライヴズ』も今日無事に千秋楽を迎えることができました。東京、名古屋、大阪の劇場に来てくださったたくさんの皆様本当にありがとうございました。
僕は、今東京へ向う新幹線の中です。三連休の最後の日とあって列車の中は大混雑です。
さて、夕べ遅くまで打ち上げをした後なので、今朝会った人々は一様にちょっぴり寝不足なお顔をしていました。そういう僕も顔が腫れていました。しかも、ホテルで朝食を食べ終わった頃に、部屋の鍵を中に置いたまま忘れたことに気がつきました。閉じ込めてしまったのです。フロントで打ち明けようとしたら、丁度チェックアウトの時間だったのでスタッフの方は大忙しです。…あぁ、旅の最終日にやることないですよね。おまけに荷作りにえらい手間取り、本当にアタフタ状態でホテルを出発するはめになりました。…ふぅ。
おっと、新幹線のまどから大きな月が見えてきました。満月をちょっぴり過ぎていますが、それでも見事なお月様です。
えっと、劇場の話ですね。…そうだ、劇場の近くで子供達のお祭りの列が通っていたので、タクシーを途中で降りることになりました。それはいいのですが、青空の下ハッピ姿で踊っている子供達はなんだか幸せな気分にさせてくれました。今日は体育の日だったんですね。まさにお祭り&体育日和のお天気でした。
そうだ、ホテルの朝食でのんちゃんと衣ちゃんと丁度同じ時刻に行ったので、同席でご飯を食べました。それを見て、演出助手の麻衣ちゃんが「新しい家族のようですね」と言ったのですが、みんなノーリアクションでした…誰が何役なのかが問題ですよね。…新しいってことは、僕が新しいお父さんってことでしょうか?…まぁ、誰がどうでもいいのですが。
えっと、劇場の話ですよね。公演の最終日なので、いろんなところで「いよいよ最後ですね」とか「千秋楽おめでとうございます」という会話が交わされていました。…そうだ、朝食の席でのんちゃんが「やっぱり今日も緊張するの?」と僕に訊きました。東京公演の千秋楽で、僕が大緊張していたからです。「今日はどんな気持ちになるのかな?」と、その時はなんとも思っていなかったのですが、いざ開演するとやっぱり緊張感が身体を走りました。「これで終わりなんだよな」とか「何度も観ている人もいるんだよなぁ」とか、いろいろ考えてしまうのです。
そして、二幕でサプライズがありました。もう公演が終わったのでネタバレでもいいと思いますが、エリオットがアマンダとポーカーをやるところで、エリオットの手札に出るはずのロイヤルストレートフラッシュが見事に出ませんでした。どうやらめちゃめちゃなブタだったようです。ハートのエースすら出なかったと、後でエリオットが教えてくれました。「はなまるマーケット」でロイヤルストレートスラッシュがポイントですと紹介したのに…。しかも、始まる前の男性楽屋で「18回も観に来たお客さんがいるんですよ~。そういう人はアクシデントも楽しみにしているみたいですね」と二人で話していたのです…なるほど、エリオットならではのサービスだったのですね。それにしても、最後の最後でやっちゃうところが、信ちゃんの可愛いとこだと思いました。楽しかった。
カーテンコールでは何度も呼んでいただき、スタンディングで迎えていただき、エリオットは椅子の上に乗り、そして『プライベート・ライヴズ』幕が閉じました。
舞台裏では、すべてが終わった出演者がそれぞれ握手をしました。すると、いつの間にか五人で抱き合っていました。ちっちゃく丸くなった五人の姿は、見えないはずの僕の瞼にも焼きつきました。みんな、ありがとう。
稽古初日の二日前に生まれた葛山家の二女さんは、もうすっかり大きくなっていることでしょう。二ヶ月あまりが経って、僕たちも少しは大きくなれたのでしょうか。少なくとも、僕の心には二ヶ月前にはなかった感情が生まれています。それは、とても大切でとても温かい気持ちです。出演者、製作部の方々、スタッフの皆さん、お客さんたち、一人一人からいただいた大きな大きな贈り物です。
『プライベート・ライヴズ』は終わりますが、みんなのLIVESはこれからも続きます。また、どこかで会える日を楽しみにしています。きっとまた。
そして、今朝は十月十日。東京は穏やかな秋晴れです。みんなは、どんな朝を迎えたのかな?おはようございます。


















